Yucky☆マニア~Special Fan book~


カラダが動く

まるで手や足にヒレが生えてるんじゃないかと思うくらいに、カラダが進む。


水が柔らかい

俺を後押ししてくれるかのように、ぐんぐん体が進んでいく。





――やべー、超キモチイイ。





カラダが俺のじゃないみたいだ。





100Mがあっという間だ

しかも全然疲れねぇ。





理想的なフォーム
理想的な試合運びで、レースが展開していく


ターン一つ取っても
スタート一つ取っても
怖いぐらいにカンペキで


今までで一番いい泳ぎができてる!と自分でわかる。





跳ねる水しぶき

俺の体を進ませてくれる柔らかな水の抵抗

そして会場からの大きな声援が俺の泳ぎを後押ししてくれる。






「藤堂ーーーっ!!」

「きゃーーーーっ!!」







人生最高の泳ぎ
人生最高のターンを決めた後
俺はゴールを目指して最後の50Mを泳ぎだす。






あーーやべー。
このままずっと泳いでいたい。


ゴールしてぇなー。
絶対コレ好タイムだろ。
世界新記録だったりして!!




呑気な俺はそんなことを思う。





そしてシリアスな俺は



「これが…最後の泳ぎなんだな。」



素直にそう思う。


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