傍にいさせて
「………これで、俺が手ぇ出したとしても、正当防衛だよなぁ…?」
汰斗さんは、口元の血を拭い、口元を歪めた。
そして、あっと思った時には、すでに2人が地に伏していた。
呆然としながら、“過剰防衛”という言葉が浮かんだ。
ボーっとしていたら、汰斗さんは4人目の男の人を地に落としていた。
……あ、湊くんたちに連絡しとこう。
汰斗さんたちが乱闘まがいなことを始めたときに下書きしておいたメール文を、湊くん、渚くん、相楽さん、宝条さんに、一斉送信した。