先輩がドジ女に恋をした。


真司と別れてから、


いや、あの約束をしてから



いや、もっと前だな。


きっと『告白する』と心に決めてから





俺の心臓はバクバクだ。



フられるかもしれない。


いや、おそろくフられる。





でも、少しだけでも優羅ちゃんと話せる。


俺という存在を認識してもらえる。




それがうれしくて仕方ない。




うれしさと不安が混じった変な気持ちが胸を覆う。


けど、考えてみたら

俺はずっとそうだった。





あの日、

彼女が舞い降りてきたときから___





< 33 / 87 >

この作品をシェア

pagetop