先輩がドジ女に恋をした。
「わわっ!ごごごごめんなさ~い!!!」
すぐにパッと体をおこし、俺から離れる女の子。
名残惜しい気持ちが少なからずあった。
ブラウスの校章が赤色だ。
1年生か・・・・。
「い、いや。大丈夫。」
背中の痛みがひどかったが、この仔を不安にさせたくなくて
気丈にふるまった。
「それより、君は?けがはない?」
「大丈夫です!
あなたが、受け止めてくれたから。
本当にありがとうございました!!
・・・・でも、痛そう。」
申し訳なさそうに眉をまげる彼女。
バレちゃったか。
「本当に大丈夫だよ?」
「そんなことないです!
どうしよう・・・・
わたしのせいだ・・・・・。」
俺を見つめて、涙をうかべる。