先輩がドジ女に恋をした。
「今日だって、こんなにわたしを褒めてくれた人なんて
はじめてで・・・・・
認めてくれた人も、きっとはじめてで。
好きになってくれる人なんて、絶対いないって思ってたのに・・・・
だから、余計にどうすればいいのかわからないんです。
それに・・・・
わたしだって、先輩の噂くらいは知ってます。
顔と名前が一致したのは今日だけど。
日向先輩って人が、この学校でどういう存在なのかは
入学したときからしみじみ感じてました。
だから、そんな人と付き合うのが、わたしなんかでいいのかな?って。
取り柄どころか、人に迷惑しかかけない、わたしなんかで。」
うつむいていた顔を俺にむける。
まだ赤い頬と、真剣な目。
はじめて見る表情に、俺はまた彼女を好きになる。
・・・・そんなこと考えてたなんて。
「わたしなんか、じゃないよ。
俺は、君が好きなんだ。
君だけが好きなんだよ。」
「でも・・・・」
「周りがなんか言ってきたら、その都度俺がどれだけ君を好きかみんなの前で言う。
危険な目に遭いそうになったら、俺が全力で守る。」
どんなことをしてでも・・・・・。