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「ところでさ」


渡が少し不思議そうな顔で僕を見ながら


「お前の顔女みたいだな


 なんで女が男物の制服来てるんだよ


 とか思って入学式ん時から


 気になってたんだよ、はは」


と言った




その時僕の心の高揚感は


恐らく人生で3本の指に入るであろう


レベルにまで高まった


元々肌の白い僕の顔面は


これでもかというくらいに


紅潮していたに違いない




「あ…あぅ…あ…」


もはや言葉にならなかった


彼は僕が彼に気づく以前に


僕に興味を持ってくれていたのだ


こんなに素敵な人が僕に興味を…


そう思っただけで僕の頭は


真っ白になりかけた




「おい?大丈夫か」


様子のおかしい僕を心配そうに


見つめながら


渡が顔を近づけてきた




急に距離をとったら変だよな?


とか色々よけいなことを


考えながらも


やっとの思いで


「だ…大丈夫」


とだけ答えることができた




すると


「それならよかった」と


先ほどまでとは打って変わって


クールな雰囲気に似つかわしくない


無邪気な笑顔を見せながら


渡は答えた
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