恋愛トライアングル
「……うん」
照れ隠しのために顔を背ける私。
隣から、好奇心の視線が突き刺さる。
その視線の主は、私の片割れだ。
「翔は念願だったからなぁ。お前とつき合うの」
「えっウソっ」
「マジで。お前だって翔かっこいいとか言ってただろ」
初耳だった。
サッカーをしている翔は、前からずっとかっこいいと思ってた。
見ていたのは、私の方だけだと思っていたのに……。
その事実に、心がほっこりあたたかくなった。