恋愛トライアングル
いろんな話題を話しながら歩いたら、少し遠い学校もへっちゃら。
私立の学校だから、校舎はそこらの学校と比べてもダントツのきれいさ。
そのきれいな校舎の前にそびえ立つ、大きな立派な門。
それをくぐってすぐ、アリが私の肘をつついた。
何かと思ってアリを見ると、こっちをニヤニヤ見つめながらグランドの方を指差していた。
その方向を見て、アリがニヤニヤしていた理由がわかった。
「明彩」
にっこり笑いながら近づいてくる彼を見て、私も笑顔になる。
ついでに、彼に「よっ」と声をかけてから、私の方を振り向いてニヤニヤするアツ。