恋愛トライアングル
私よりもさらさらなんじゃないかってくらい、風になびいている髪の毛。
柔らかそうな、少し細めの目。
その瞼に隠された、明るい茶色がかった瞳。
それは、私が大好きな、あの人。
「ラッキー。朝から明彩に会えるなんて」
翔がそんなこと言うから、私の頬がポッと熱くなる。
それを見て、あとの2人のニヤニヤ度が一段と増す。
「明彩は?」
こんなに周囲を気にせずに堂々と言えることがすごいと思う。
「す、っ……」
「す?」
翔は恥ずかしさなんてお構い無し。
私は一瞬まわりの観客を気にしたものの!気にしないことにした。
「私も、好き」