恋愛トライアングル



「アリー。いつになったら自分で結べるようになるの?」

「だってアキがうまいんだもん」

「あのねぇ」



呆れながらも、アリの待つ鏡の前まで歩いていく。



アリの髪は、私の漆黒の黒色と違って、明るい栗色。


私の髪は母親譲り、アリの髪は父親譲り。



「よかったぁ。アキが姉で」



私が髪をアレンジしながら、アリは嬉しそうに微笑んでいた。


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