スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「静かにしないんだったら、早川先生を職員室に返しちゃうわよ!」
倉石先生がそう言うと、先生の作戦は…見事に成功。
すぐさま教室の中は静かになった。
「はぁ…やっと静かになったわね。今日は早川先生に数学の授業を見学してもらいます。わからないところがあったら、早川先生に尋ねてくれてもいいわよ」
倉石先生がダイちゃんの方に視線を向けると
ダイちゃんは『えっ!?』って、驚いたような顔を見せた。
「クスッ…では授業をはじめます。じゃあ、早川先生は後ろで見学して下さい。みんなは教科書の88ページを開いてください」
先生の指示に従い、ダイちゃんがゆっくり教室の後ろに向かって歩いて行く。
自分のことを見られてるわけじゃないけど、後ろから見られるのって…ヤダなぁ…と思っていたら
ダイちゃんがパイプ椅子をあたしのちょうど後ろにセットして座った。