スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「じゃあ、今説明した公式を利用して、問5と6の問題解いてみて下さい」
そう言われたものの…集中力が欠けているあたしは、さっぱりわからない。
ただでさえ、数学はすごく苦手なのに…どうしよう。
みんなが一斉に問題に取りかかると、倉石先生は教室内を歩きながら1人1人ノートを覗きながら確認をしていく。
───ガタンッ
いきなりダイちゃんが席を立って、あたしの席の最前列に向って歩いて行った。
えっ、まさか!?
ダイちゃんも確認していくの?
ヤダよ。見られたくない。
焦ると余計に、ぐちゃぐちゃになってくる頭の中。
落ち着けって何回も言い聞かせても
手のひらにヘンな汗をかきそうな程、余裕がなくなるだけ。
あっ!
前から順番に、ダイちゃんがこっちにやって来た。