スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

そして、ダイちゃんの足があたしの席の斜め前でストップした。


問題の数式だけが書かれた真っ白なページと、全く動く気配がないあたしの手を上から眺めているにちがいない。


教室内は酸素で満ち溢れているのに、あたしだけ…呼吸困難を起こしそう。



「ちょっとシャーペン貸してみて？」



急にダイちゃんが腰を下ろし…あたしの机に両肘をついた。


あっちに行ってよぉ～！


当たり前だけどあたしの心の中の声はダイちゃんに届かず、恐る恐るシャーペンを手渡す。


そしたら、ダイちゃんが本物の先生みたいに説明をはじめた。



「この数式を２つに分けて考えるんだ。全然難しくないから…」


「……はい」



これが２日振りの会話で



───それプラス…



２日振りに…ダイちゃんと目が合った。