スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
キーンコーンカーンコーン
「じゃあ、今日はここまでにしましょうか」
チャイムが鳴り、倉石先生がみんなに授業終了の声をかけた。
それとほぼ同時に、ダイちゃんが椅子を折りたたむ音が聞こえる。
「え~っ!早川先生、もう戻っちゃうの?」
「残念だけど、早川先生もやることいっぱいあるのよ」
「つまんな~いっ!!」
みんなのブーイングも気にせず、「また放課後な」とだけあっさり言って、教室を出て行くダイちゃん。
その後ろ姿を見えなくなるまで見てると
「あっ、森本さん。放課後、この間配ったアンケートを集めて職員室に持って来てくれる?」
また倉石先生に用事を頼まれた。
「わかりました」
「いつもありがとう」