スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「ダイちゃんはどうして、あたしのことをそんなに心配してくれるの?」
今度はあたしがダイちゃんの目を真っ直ぐに見て聞いた。
すると、ダイちゃんはあたしから…すぐに視線を逸らし
「ヒナは…俺の妹みたいなもんだろ?」
と言って、サイドブレーキに手をかけ、ゆっくりと車を走らせて行く。
「……そっか」
その言葉を聞いて、胸が…どうしてかな?
張り裂けそうになるくらい痛い。
ダイちゃん…あたしは“妹”なんかじゃないよ。
さっき握られていた手首を押えながら、心の中でダイちゃんに何度もそう訴えた。