スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
そして、車があたしの家の前に着いた。
「……送ってくれてありがとう」
「ああ…大丈夫か?」
ダイちゃんの優しい声。
「……うん」
そんな声を聞いたら、もっともっと一緒にいて欲しいって思ってしまう。
「じゃ、俺も帰るわ。明日も学校だし、サボるわけにいかないしな。大学だったら、どうでもいいんだけど…」
ちょっとフザけた様子で ダイちゃんが笑って言う。
「じゃあな」
そんな簡単な短いセリフを残して、再び車の中に戻って行こうとする大きな背中を見ていると
「ちょっと待って!」
あたしは無意識のうちに、目の前にあるストライプのシャツの裾を掴んでいた。