スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
あの時、急に1人ぼっちになって、すごく心細くなったのを覚えている。
『ヒナ、ゴメンね』
『ダイちゃん、どこに行ってたの?』
『……ちょっとね』
優しく微笑み、ダイちゃんがズボンのポケットの中に手を入れる。
『ヒナ…ちょっと目を閉じてみて?』
『なんで…?』
『いいから閉じてみて』
どうして、そんなことを言うんだろうと不思議に思いつつ、ダイちゃんの言葉に従い…素直に瞼を閉じた。
『じゃ、次は手を出しみてくれる?』
『……出したよ』
そのすぐ後
───コロンッ…
冷たいモノが小さな手のひらの上に落ちた。