スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

突然の落雷に、思わずダイちゃんの胸にしがみついた。


「ハハッ。ヒナは昔から雷を怖がってたもんな?デカかったけど…近くに落ちたのかな」


「…………」


広い胸の中に頬をくっつけると…すごく安心する。



「ヒナ、怖いのか?」


「なにも…怖くなんかないよ」



この温かい胸の中にいたら、怖いものなんて…なくなる。



───チュッ…



ダイちゃんの唇にはじめて自分からキスをした。


自分からしといて、すぐにダイちゃんから離れて俯いてしまった。


あたしってば…いきなり、なにしてるの?


恥ずかしくて…もう死にそう。



「なに生意気に俺のこと、挑発してんだよ?せっかく俺が苦労して我慢してるのにさ…」


「えっ?」


「もう知らねぇから──・・・」

< 264 / 432 >

この作品をシェア

pagetop