スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「ダイちゃん?」
ソファーの上に優しく押し倒されると、正面にダイちゃんのきれいな顔があった。
一瞬のその出来事に思考回路は、完全に停止したままで。
ボーッとしているうちにも、ダイちゃんの手があたしに左頬に触れていて…瞼をギュッと閉じていた。
今、あたしの心臓はすぐに救急車を呼ばないといけないくらい…異常な音を立てていた。
「そんな怖がんなよ」
目を少し細めている、ダイちゃんのどこか切なそうな表情。
「ちっ、違うよ!ドキドキしてるだけだもん」
「フッ…そんなかわいいこと、他のヤツらに絶対に言うなよ!今の、この顔も…俺だけに見せて」
「……え」
────ッ…
この前、無理やりされたキスとは全然ちがう。
ダイちゃんからの…とっておきのキス。
もう、あたしは逃げられないって…そう思った。