スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「……ありがとうな。それとイジメて悪かった」
ちっちゃな“証”がついた胸に ヒナを抱き寄せ
恥ずかしさをこらえ頑張ってくれたヒナの頭を何度も撫でてやる。
「……もう知らない」
「すげぇ嬉しかった」
俺がそう言うと、ヒナが上目づかいで真っ直ぐに俺を見つめる。
「ヒナ、好きだよ」
「…………」
「ヒナは?」
お互いの気持ちがわかっていても、言葉が欲しい時がある。
きっと…それが今、この瞬間で。
「……あたしも好き」
───チュッ
俺たちは屋上で夢の中にいるような甘い時間を過ごしていた。