スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜

─────────────・・・


「失礼します」


ドアを開けた瞬間、先生たちの様子がいつもとちがうことに気づいた。


職員室に入るなり…なんとも言えない顔をして、俺の顔をじっと見る大人たち。


なんなんだ?


「倉石先生…なんかあったんですか?」


「私の口からは伝えられないんで、校長室に行ってもらえますか?」


倉石先生が眉間にシワを寄せ、とても難しい顔をしている。


それを見た時、ただ事じゃないことはすぐに理解ができた。



「……わかりました」



背中に突き刺さる周りの教師たちの冷たい視線。


それを痛いくらい感じながら、俺は校長室へ向かった。
< 306 / 432 >

この作品をシェア

pagetop