スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
そう思って、俺は正直に話すことにした。
「……はい。別れました」
なにも喋らず…倉石先生は俺の顔を黙って見ている。
「隠れて2人が付き合っていく方法は、いろいろあったかもしれません。だけど…もしも、あの写真の相手がヒナだってことがバレて、アイツがヘンな噂を立てられたり、処分を受けるのは絶対に嫌だったから」
「そうですか。やっぱり…」
倉石先生は、俺の話に最後まで真剣に耳を傾けてくれた。
誰にも言えなかった想いに気づき、そのうえ俺の話まで聞いてくれて。
それだけでも俺には救いだったのに。
「いろいろ早川先生なりに、森本さんのことを一生懸命に考えたんですね」
その言葉を聞いて、誰にも言えなかった弱音を吐いてしまった。
「……はい。でも、ホントにつらくてどうにかなりそうでした」