スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜


「ダイちゃん、ちょっと起こしてくれる?」


「えっ、せっかく押し倒したっつうのに」


「ブツブツ言ってないで早くして!」


「ちぇっ、わかったよ」


細い腕を持ち、上体を起こしてやると


「ありがと」と言って、ヒナが指輪がついたペンダントを首から外した。


「ダイちゃん、これよく見てみて?」


ヒナの手のひらの上にのった…おもちゃの小さな指輪。


それを差し出しているヒナの顔は、とても真剣だった。


その表情に圧倒されながら、俺もその指輪をじっと見つめた。


色褪せていて、かなり年数が経っていると思われる、この指輪は…いったいなんなんだ。


それをしばらくの間、じっくり見てみると──・・・


「あっ!もしかして、これって…」



蘇る…遠いあの日の記憶。



『ヒナのこと…大好きだよ』


『ヒナ…手、出して』


懐かしい記憶が どこからともなく戻って来た。


「あっ、あの時の…」


これは、生まれてはじめて俺が告白をした時に買ったあの指輪だ。
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