スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「…あたし、嘘なんて言ってません」
正面を向けず、震えるような声しか出てこない。
「嘘をついたなんて、俺…言ってないけど」
ホントだ。あたしがそう感じただけで ダイちゃんはなにも言ってない。
気まずすぎる。
もう…帰ろう。
それがいい…そう思った。
「案内してもらってるならいいんです。あたし…帰ります。さよなら…」
小さく礼をして、クルッと背中を向けて職員室を出ようと3歩くらい歩いた…その時だった。
「ちょっと待って。倉石先生から、俺を案内するように頼まれんたんだろ?」
いきなりダイちゃんが話しかけてきて、慌てて後ろを振り返ると、椅子に座って腕を組んでるダイちゃんとあたしの視線が重なった。