スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜
「なんですか?」
先生の顔が接近してきて、俺は焦って後ずさりする。
「だって森本さん、変わってたでしょ?」
「…………」
一見、おっとりして鈍そうに見える倉石先生だけど
実はその反対で鋭いのかもしれない…って、この時思った。
「黙ってるところをみると、図星なんですね」
「ああ…。まぁ、あの頃は小さな子供でしたから…」
「そうじゃなくて。森本さん、すごくかわいくなってたでしょう?聖華の1年の中でも、かわいいって有名なんですよ」
倉石先生の言葉になにも答えなかったけど──・・・
心の中で…そりゃ、そうだろって思った。
だって、俺も一瞬、呼吸をするのも忘れるくらい…マジでヤバいって思ったんだから。