誘惑男子SS~誘惑は甘い罠~
わざとらしくチュッとリップ音を立て、澤崎がようやく美奈子から唇を放したときには、もう抗う気力さえ残っていない。
美奈子はすねたように足元を見て呟いた。
「こんなことして…専務に叱られちゃうから」
「ああ、そうだな。飛ばされるかもな。
でも、もう止まらない。美奈子が魅力的過ぎて…」
「課長……あっ」
慣れた手つきで、エプロンもシャツも剥ぎ取られ、黒いレースで縁取られたピンクのブラがあらわになる。
「や……やんっ…」
「こんなセクシーな下着で、あいつを挑発するつもりだったのか」
「違っ…、やっ…あ、はぁ…ん…」
胸の谷間にキスを落とされると身体の芯がジンと痺れ、自分でも耳を塞ぎたくなるような甘い声が漏れる。
「いい声だ。もっと啼かせてみたくなる」