ペット化宣言

「今日をもって、ユーリはペット卒業とする。」



「実は、船長さんに話した本の最後に、血で書かれた文字があったんです。そこには、これは呪いだって書かれていて、さらに、この呪いを解かないとまた何かが起こってしまう、というようなことが書かれていたんです。何が起こるかっていうのはぐちゃぐちゃに書かれていて読めなかったんですけど………。
もし、この本に書かれた青年っていうのが船長さんだったとしたら、船長さんが呪いにかかってるってことだから、そう思うと言えなくなって……ごめんなさい!」



「……呪い、か。」
そう言って自分の手を見る船長さん。



そして、さらには図書館で見つけた本に書いてあった一言。


「さっき見つけた、この国の伝説の魔女の本にも、同じような筆跡で、呪いの原点はここからだっていう風に書いてありました。」



そこまで言うと、魔女は不気味に笑った。











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