ペット化宣言


船長さんはまたもや目を見開いた後、何故か私の頭をぽんぽんと軽く叩く。




そして、席を立ってどこかに電話をかけると、直ぐに戻ってきた。






「いまから船内を案内してやる。」

「は、はい!ありがとうございます。」



ぺこり、とお辞儀をすると、船長さんは何が面白いのか笑っていた。





「な、なんで笑っているんですか!?」


「っ、あぁ、悪い。…これから毎日ペットを散歩に連れてってやらなきゃなぁ、と思って。」




「なっ!?」





なんて性格してるんだこの人は!

自分の将来がとてつもなく不安になった日だった。











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