ペット化宣言



「そ、そういえば、船長さんの目的ってなんなんですか?」

「…………あぁ!それは…」



最初の沈黙はなんだったのか謎だったけれど、
思惑通り、話に乗ってきたアレンさん。
やりぃ!と心の中で笑っていると、頭をがしりと掴まれた。



「ひっ!……いたたたたたたた!」


え、なんで!?
アレンさんは目の前にいるのにっ!


恐る恐る振り向くと、そこには鬼畜笑顔の船長さんが私の頭を思いっきり掴んでいた。




「知りたいか?」

鬼畜笑顔をやめることなく聞いてきた。
え、もしかして、この質問って聞いちゃいけなかったの!?

……………聞いたら何されちゃうの!?


「いいですいいです!」

全力でお断りさせて頂いたのに「そーか。」と言って話し出す船長さん。

ちょっ、おまえ喋るなよ!




…とも言えず、怯えながら静かに聞くしかなかった。








.
< 29 / 200 >

この作品をシェア

pagetop