逢いたくて
「…いいでしょ~」

私の言葉に渉は一瞬かたまった

「………なに~っ?!!!」

「怒った?」

「この~!もらい~」

渉は私の手からココアを奪い一気飲みした

「あ~!!」

眠れない孤独な夜が温かい時間に変わった

渉は飲み干したココアの変わりにホットミルクをいれてくれた

ゆったりと時間が過ぎ

いろんな悩みを忘れられそうだったその時

~♪

「こんな時間に誰だろう」

私たちを現実に引き戻す電話が鳴った

「俺がでるよ」

渉が立とうとした私の肩に手を置いて座らせすっとたった

「はい。西崎です……………」

長い沈黙が不安を膨らませた
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