逢いたくて
スーパーで働いていると時々渉に似た後ろ姿や渉と同じ車を見る

その度に逃げなきゃと体は焦り

心は期待してしまう…

ひとりで産む覚悟はできてるはずなのにそういうときはまた不安になる

左手には指輪がまだあって

不安になるとこの指輪に救われる

私は渉に愛されていた…

たくさんのあったかい思い出もある…

だから…だから…

大丈夫

そういい聞かせる
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