付き合ってるのよ?
私は、少しだけ息をきらしながら、階段をリズムよく、駆け上がる。


「……ふぅ」

私は、深呼吸をした。

私の口元から、笑みがこぼれる。

私は、一眼レフをかまえると、ピントを合わせて、豪快にシャッター音を鳴らす。

私の耳には、陸上部の声と、シャッター音しか聞こえない。


私は、この瞬間が何よりも好きだ。

余計な音はいっさい聞こえない。

夕暮れの赤い空。
陰ができる校舎。

この全てが、1つになったときに、ファインダー越しに、映るモノをただただ、写真に納める。


大好きなんだ。

この時間が。

でもね。

私は、少し不満そうに、カメラから顔を上げる。


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