付き合ってるのよ?
「ええ。腹は立つ」


「ならっ、「お黙りなさい。人の話は最後まで、聞け」」


私の言葉は、美奈の声にかきけされた。


美奈の落ち着いた声を聞くと、私は黙るしかなかった。


「綾乃」


美奈の私を呼ぶ声に、私は体をふるわした。


「これは、友香の恋愛だ。綾乃の口出すことじゃないだろ。2人が納得して決めたことを、綾乃がかき回して言い訳がないだろ。………友香?」


美奈は優しく微笑んで、友香に向き直った。


「顔色があまりよくないわ。別れてからあまり寝てないんでしょう?少しは私達に甘えてもいいのよ?」




「……………うん」


友香は、コクンッと頷きながら、うつむいた。



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