付き合ってるのよ?
悠也は、クスッと笑って言った。


「やっぱり、綾乃は俺には容赦なく酷いことを言うよね」



ごめんねーー。


さっきから、あんたの言うこと。


意味不明で理解不能だわ。


ここで、美奈がやっと口を開いた。


「悠也。綾乃は裕人と付き合ってんのよ?」



「そんなこと、知ってるよ。でも、友達の彼女だからって、俺が諦めなくちゃいけないわけじゃないだろ?」



はぁ?

普通は、諦めんのよ!

普通は!!


私が心の中で悠也に威嚇していると、美奈は地の底を這うような声で言った。



「…………友香のことは、どーするって言うのよ?」



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