死神の嘲笑
「いいえ。私がぼんやりしていたものですから」

内心の動揺を隠しつつ、言葉を紡ぎ出す。

「あなたの死神ナンバーはおいくらですか?」

自分の感情に驚きつつも、彼女と話を続けたかった。

「八十八です。あなたは?」

「七十五です」

「ということは、あなたは私の先輩となるわけですね」


白い花が、辺り一面に咲き誇る。

違う。

彼女が、死神ナンバー八十八が、笑ったのだ。

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