死神の嘲笑
「しかし、死神王は私をかわいがっていてくれたため、それは免れました。ですが、彼女の骨の一部だけを残して四つの箱に詰め、どこかへバラバラに隠してしまったんです」

意気消沈したような死神に、臨は問い掛ける。

「では、死神王は、箱がある場所についてのヒントを与えてくださらなかったんですか?」

すると、死神はタキシードの内ポケットから、一枚の紙を取り出した。


臨に示し、言葉を発する。

「唯一のヒントだ、と言って渡してくれました」

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