キミといた。



あたしはその声に目を開ける。


瞬きを繰り返しては深く息を吐いた。



そこで思い出す。



あたしは先週亡くなったお婆ちゃんの葬式に出席すべく、こうして家族3人車に乗って向かっていたんだということを。



「ふあぁぁあ…」



咬み殺すことなく大きな欠伸をすると、お母さんは溜息を吐いた。



「もう…シャキっとしてよね」



「そうだぞ、親戚とかたくさん集まるんだからな」



「ん…分かってるって…」



お爺ちゃんの家を訪れるのは随分久しぶりな気がする。


< 10 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop