彼氏くんと彼女さんの事情
* * *
帰り道。
時刻はまだ4時半頃だが、既に日が傾きかけていた。最近は日に日に暗くなるのが早くなってきている。
「はー食った食った」
隣で満足そうに呟いている春川くん。
可愛いなぁ。弟にしたいぐらい。
……いや、駄目だ。弟だと春川くんの彼女になれないじゃないか。
機嫌良さそうに、最近流行りのCMの曲を口ずさむ春川くんの隣で、一人そんなことを考える。
あれ、そういえば。
春川くんは、どんな女の子が好みなのだろう。
ちらっと春川くんの横顔を見やる。
春川くんは、かなりマイペースで鈍感な弟キャラだから、しっかりしている女の子が合いそうかな。
でも、あまり干渉されるのは好きでないかもしれない。