彼氏くんと彼女さんの事情
とりあえず、明日にでも髪を切りに行こうかな。春川くんの好みの女の子になるのだ。
私は胸の前でガッツポーズをし、春川くんに向かって張り切って言った。
「私、頑張るから!」
すると、春川くんは不思議そうな顔で首を傾げた。
「……何を?」
「えっと…、色々!だから待っててね、春川くん」
力いっぱいそう言うと、春川くんはまた暫(シバラ)く不思議そうな表情を見せたあと、突然笑った。
「(おおっ!何かよく分からないけど笑ってくれた…!)」
私の方を見てあはは、と柔らかい表情で笑う春川くん。
何だか、今までの不安や寂しさなどが全部吹っ飛んでしまったような気がした。