お仕置きゲーム2


「...え?」

突然、何をいいだすんだろう。意味がわからずに渡辺の目を見れば彼女は悲しそうに笑い「昼休み、話したい事があるの。屋上に1人で来てくれない?」と自分にだけ聞こえる声音で言った。

動揺しながらも頷くと、彼女は視線を黒板に向けた。








そのやり取りを見ていた未央や一部の生徒が、眉を寄せていた事には気づかない。




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昼休み。言われた通りに屋上に向かおうとした疾風を、未央は呼び止めた。

「未央?」

「疾風、何所にいくの?」

「渡辺さんに呼ばれたから、屋上に行くんだ。」

「...俺も行っていい?」

「ごめん、1人でって言われてるんだ。」

「...わかった。」

「うん、ごめんな。」

本当に申し訳なさそうに謝ると、未央は渋々送り出してくれた。速足で屋上に向かう途中、いつも以上に同じクラスの生徒に呼び止められた事を不思議に思いながら階段を駆け上がる。


屋上の扉をあけると、既に渡辺は来ていた。



疾風が来たのを察した彼女は振り向く。
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