愛恋歌-tinkle tone-
「やっぱ俺ら身体の相性最高だよな」
フー…と煙草を吸いながら彰はベッドに横たわる私を見る。
「お前も吸う?」
「うん…」
体を起こして彰からもらった煙草に火をつけた。
「そういえばお前、あいつと別れたんだよな?」
あいつ=琢己
「うん、別れたよ。彰は彼女と続いてるんでしょ?」
「いちをな…今日も会うことになってるし、めんどくせぇよ…」
「別れればいいじゃん」
好きじゃないなら別れればいい
めんどくさいなら別れればいい
簡単なことだよ。
「そうだな、別れて珠洲と付き合うか!」
「…バーカ」
調子に乗る彰に対して冷めた目で返す。
そんな私を横目で見ると彰はベッドから立ち上がった。
「だな。珠洲とは今の関係が一番だしな。じゃあ俺シャワー浴びたら行くわ…」
「うん…」