無口な上司の甘い誘惑②~究極の愛~
「愛奈、ただいま」

その声がした途端、

私は椅子を回転させられて、

ギュ~ッと抱きしめられた。


「・・・うそ。

・・・なんで?」


驚きのあまり、

そんな言葉しか出ない。


「驚いた?」

そう言ってクスッと笑う俊。


「夢?」



「現実だよ・・・

ずっと愛奈を抱きしめたかった」



「ホントに俊?」

私は俊を力いっぱい抱きしめて、

質問した。

「ホントのオレ・・・」


「仕事は?」

「日本に仕事が出来て、

急きょ帰ってきた。

また、明日にはとんぼ返りだけどな」
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