似非恋愛 +えせらぶ+
斗真が私の腰に手を回して、抱える。その間にヒールを脱いで、絡まりながら居間に転がり込んだ。
そのころには私の息は上がっていて、何も考えられなくなっている。
斗真の言葉通り、斗真のこと以外、何も――考えられなくなる。
「香璃……」
低い声が、耳元をかすめていく。熱い吐息が耳をくすぐり、じん、と胸の奥が熱くなった。私の口から熱い吐息が漏れる。
「服、脱げ。しわになる」
「ん……」
斗真は言いながら、自分も器用にスーツを脱いでいた。私もうまく動かない体に鞭を打ってスーツを脱ごうとボタンを外す。が、先にスーツを脱いでしまった斗真に、あっという間に脱がされた。
ブラウスと下着というあられもない姿になり、私は赤面した。
「こっち」
手を引かれ、私はソファに押し倒された。
「香璃……」
「とう……ま……」