赤い月

「景時。」


愛しい人が名を呼び、微笑みを見せた。

聖女のように慈愛に満ちて。

少女のようにあどけなく。


「!!!!!/////」


心臓が肋骨を突き破る勢いで跳ね上がり…
‥‥シンテイシ・シマシタ‥‥


(死んだ。
コレ、俺、死んだわ。)


トドメ刺されちゃいましたYO!

てか、笑ったダケで一発KOって、どーなの?
爪でも牙でもなく、微笑み攻撃食らってヒットポイント0って、どーなの?

どんだけ?
俺、どんだけ惚れてンの?
溺れてンの?
狂ってンの?

死体になった景時に、彼女はさらに追い討ちをかける。


「妾に名はない。
とうの昔に捨ててきた。
妾を呼びたければ、景時、そなたが名付けてくれるがよい。」


あぁ…墓荒らしをするかのような暴挙…

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