舞い散る花の導く先に
呉「ふう・・・・洗濯物もやっと終わった・・・」

そして次は夕餉の支度をしようと桶を抱えて歩き出す。

すると、広間から声が聞こえた。

新「いやあー本当呉羽ちゃんの姿には驚いたよなあ」

え、私の話?

私はそっと柱の陰に隠れる。

平「ああ。だってさ、雅とそっくりなんだもんな!!」

え?雅とそっくり?」

山「髪型を変えるだけであそこまで似るなんてさすが姉妹ですねえ」

斎「確かに。前から面影は似ていると思っていたがあそこまで似ているとは。」

新「隊士たちもよ、本物の雅が帰ってきたようだって浮かれてたぜ!」

山「雅さんはみんなに慕われていましたからねえ。それなのになぜ・・・・」

平「それじゃあさ、呉羽に頼んで毎日あの髪型にしてもらうってのはどうだ?」

土「平助!雅は裏切り者だ。気安くそんなこというんじゃねえ!」

平「わかってるよ・・・でもよ、土方さんだって少しはなつかしいって思ったんじゃねえのか?」

そのあとの会話は私の耳には聞こえていたなかった。

私は、雅の代わりなのだろうか?

みんな、私のことを受けいれてくれたのは雅にそっくりだからだろうか?

そんなことをぼーっと考えているとまた声が聞こえてきた。
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