舞い散る花の導く先に
土「おい、呉羽?」

呼びかけると呉羽が顔を上げる。

笑っているのに泣いていた。

その笑顔はとても辛そうで、誰もがことばを失った。

呉「私、頑張りました。」

新「え?」

呉「頑張って、雅の代わりになろうとしました。でも、わたしは、私は雅にはなれないんです」

とても静かに言葉を紡いでいるのに、悲痛な叫びに聞こえるのはこれが呉羽の心の声だからだろうか?

沖田はそんなことを考えていた。

山「呉羽君もしかしてあの日の会話を・・・」

呉「聞いていました。みなさんが望むなら雅の代わりになろうとしました。でも、でも・・・・」

そういうと呉羽はとても切なそうに笑う。

呉「私は、雅のかわりにはなれません・・・・。みなさんが私に優しくしてくださるのは雅に似ているからだってわかっています。でも、それが、とても、つらい・・・・」

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