月光花の守人
青年から笑顔が消えた。


「なにそれ?きれいごとじゃん、たかが花だろ!」


向かって来た青年のこぶしをかわし、マナトが風を喚ぼうとしたその時、声がした。



「マナトだめだよっ」

「……ヒ、ナ」



来るはずのない少女が、そこには立っていた。



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