月光花の守人
「あーもう、最悪」


青年は、ヒナにしたうちをしさっさとその場を去りマナトとヒナだけが残された。


「マナトはマナト……何も変わらないのに。

うまく言葉にできなくて、傷つけちゃってごめんなさい……」

「オレも……ごめん。止めてくれて、ありがとう。じゃなきゃ、どうなってたか」

「マナト……」



それから、ふたりは夜空に月が輝くまで何も語らなかった。



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