月光花の守人
その時、月光花がふるえた。


『マナト……』

「ああ、気づいてる。花ドロボーだろ、そこにいるんだろう?」


ひょいと小陰から、青年が姿を見せ嫌な、笑いを浮かべた。


「ねぇ、そこの花一本ちょうだい?そんなにたくさんあるなら、一本くらい安いもんでしょ」


マナトは首をふった。



「花一本にだって、命はあるんだよ。オレたちだって、人と同じように、仲間がいる。

それを一本でいいからよこせ?ふざけるな、命に代えはないんだ!」



マナトが叫んだ。



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