月光花の守人
月夜の永遠
ふいに口を開いたのは、マナトだった。


気がつけば、月明かりが一面を照らし月光花は綿毛から白雪の美しい花を広げていた。


風がさあ――っと走り抜けていく。


「オレ、ヒナに会えてよかった。ヒナ、一番月が近い場所に行こう」

「ここからでも十分近いよ?」

「それよりも近いぞ」


マナトがヒナをお姫さま抱っこをし、周りに風が集まりマナトの体が宙を舞う。



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